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テストの採点基準

昨日、理科のテストの採点に納得いかず、こんなBlogを書きました。 

「これじゃ、理科が嫌いになっちゃいます」

 

 

また、Twitterでも同様な画像を付けて、



「生徒の答案、H2Oがバツの理由がOの文字の大きさが小さく小文字に見えるからって

 意味がわかりません!」

 

とつぶやいたところ、多くの塾関係者、現職の先生などの方々の目に留まったようで、200以上のリツイート、350近くの「いいね」をいただき、こういったテストの採点基準に対して、日ごろから多くの人々が疑問に思っていることがよくわかりました。

 

こちらが昨日ご紹介した、答案です。

 

 

やはり、納得がいかない部分があるので、中学校に確認しようと思い、以下のメールを送付しました。

 

 

日進西中学校 

平山校長先生、近藤教頭先生 

 

はじめまして、日進市内で、「個別学習のセルモ 日進西小学校前教室」を運営している西尾です。

 

突然のメール失礼いたします。 

 

先日行われた1学期期末テストの 3年理科の採点において、納得行かないものがあったので、失礼を承知でメールにて質問させていただきます。

 

上記の画像は、ある生徒の解答用紙です。

 

1.     大問1の(3)および大問2の(4)がバツの理由を改めて教えてください。

 

2. 生徒の話では、H2Oの O が小さいからとの説明だったと聞きました。

わざわざ赤ペンでHとの大きさを比べるように横線を引いていますが、小文字とみなす程は小さくなく(中央線より大きい)一見してH2Oと正しく読めます。

少し小さいからといって、別の化学式に誤読する要素は全くありません。

それでもバツだというなら、理由を詳しく教えてください。

 

 

 

3. 大問1の(3)は、HClとNaOHの中和反応時、混ぜ合わせる割合が変わると、水溶液中の

イオンがどうなるかを図で示す問題です。

図は正しく書かれており、中和についての理解は正しくされてると判断できます。

 

また、大問2の(4)の問題は、「Aの水溶液にBの水溶液を加えたときの反応式をかけ」という問題です。

 

A、   B、Cという水溶液が3種類ある中から、酸とアルカリで、中和時に白い沈殿物ができる組み合わせを探し出し、その化学反応式を書くという「科学的思考・表現」を問う

3点の問題です。中和時に沈殿物(硫酸バリウム)が出るものの組み合わせを正しく選べており、その化学反応式も提示できています。

 

つまり、「科学的思考・表現」の満点33点の中で、3点×2問の計6点分は、十分理解できていると判断できますが、「O」の表記が僅かに小さいだけで6点分すべてが0点になるのは到底納得できません。内申をつける上でも、33点中6点(約18%)はかなり大きな差になると思いますがいかがでしょうか。やはり、0点が妥当と考えますか?

 

 

 

質問事項は以上です。

 

 

今日お電話で、確認させていただき、回答は、できれば明日中にまとめていただけると、個票に反映できるのではないかと考えています。

 

メールを送付後、しばらく後に電話にて直接お話させていただきました。

 

 

校長先生は、人当たりがよく、こちらの意見にも耳をかたむけてくれ、共感も頂けたので、お話はしやすかったです。

 

ただ、回答は、全くのゼロ回答でした。

 

 

バツになった答案に関して、教科担当に確認したところ、授業で、文字の大きさを揃えるよう指導しており、今回の答案は、大きさが揃っていないからバツである。

 

つまり、小文字にみえるとか、誤読する可能性とかではなく、大きさを揃えるよう指導したのに、そろっていないからバツというものです。

 

 

ちなみに、生徒に確認したところ、授業で指導された覚えは無いそうです。

 

真面目な生徒であり、テストに関しても意識の高い生徒なので、テストに関しての注意事項を聞き逃すとは思えないと考えています。

 

他の生徒に聞いても、そんな話は聞いていないと言っており、この辺りは、教科担任の先生との意見の相違がありそうです。

 

 

ただ、仮に言ったとしても、生徒が聞き逃す程度の注意の仕方だったとも考えられるので、ここまで厳しい採点基準を徹底するのであれば、もっと注意喚起すべきだと考えます。

 

黒板にバツになる具体例を書くとか、プリントにして配布するとか、徹底する方法はいくらでもあると思いますが、そういった様子はないので、言ったとしても口頭で文字の大きさに注意するようにという程度ですましていたのではないかと思います。

 

 

次に、なぜ、こんな文字の大きさが少し小さいだけで、バツにするという基準があるのかについてですが、これは、おきまりの「高校受験でバツがつかないようにするため」というものでした。

 

 

これが、神奈川県のように、合格発表時に採点された答案が本人に返却されるような仕組みがあり、採点基準も公開されている県であれば、それをもとに、過去にこういった記述でバツになっているから、中学の定期テストでもバツとします。という考えは成立します。

 

しかし、愛知県の場合、採点基準も公開されておらず、得点も、個人があえて情報公開請求を入学時にしないと、得点すらわからない状況です。

 

過去に正解のつもりだったが得点が足りず不合格になった生徒は多くいるから、指導は厳しくしていますと、おっしゃっていましたが、それはあくまで、個人の自己採点の結果でしかありません。

 

ましてや、愛知の中学は公立高校入試時点で中学を卒業してしまっており、入試後の自己採点などにも全くかかわっていません。

 

それなのに、「入試でバツがつかないようにするための厳しさ」というのは、詭弁でしかありません。

 

 

そのあたりの指摘には、校長先生も、理解を示しつつ、「採点基準が公開さるようになればいいんですけどね・・・」と他人事のように仰っていました。

 

つまり、現状は、中学が忖度し、自分で作った厳しめの採点基準をもとに、定期テストの指導をしているのが現状ということになります。

 

 

タイムリーなことに、今年の入試前に、さくら個別の國立先生が上記の記事のように、愛知県の教育委員会に高校入試の採点基準について、公開のお願いに行っています。

 

これを受けて、教育委員会側も、採点基準については公開を検討してくれているようです。

 

ここは、私のほうからも愛知県の教育委員会に採点基準について公開いただけるようお願いにし、中学で行われている、過度な忖度からの厳しい採点を再考いただけるような方向に持っていきたいと思います。

 

 

特に入試では、漢字のとめはねや、2点問題の部分点についての取り扱い、元素記号の表記の基準、理科の有効数字の扱いなど不明な点が多くあります。

 

これらが公開されれば、中学だけでなく、塾でも、正しい判断での入試の指導が行えるので、ぜひお願いしたいと思います。

 

 

 

 

最後に、文字の大きさの注意をしたにもかかわらず守れなかった(と学校側が考えている)生徒に対して、解答の内容があっていても、部分点もない0点の扱いにすることについての是非について問いました。

 

校長としては、配点は教科担任を全面的に信用して任せているので、口出しするべきではないとの意見でした。

 

ただ、校長自身のお考えを聞くと、今回のように6点分を丸々0点というのは厳しすぎるかなと個人的には思っていますとのお答えでした。

 

 

また、今回の件、部分点を新たに加えるのは、テストの再回収などの手間と、書き換えなどの不正のおそれがあるので、部分点の追加ではなく、テスト以外の部分での評価点に追加するよう指導したいとのこと。

 

 

 

しかし、よく考えてみると、これまでのやり取りの中で一度も、「この答案が誰のものか」を聞きかれていません。

 

答案の画像にも、メール本文にも、生徒の名前はありません。

 

それなのに、この答案は誰のものですがと聞いてこないということは、最初から、対応するつもりがなかったということなんでしょうね。

 

 

 

非常に対応が柔らかく、人当たりの良い、優しい校長先生という印象でしたが、とっても残念なきもちになりました。

 

 

 

最後に、ブログを読んでくれた校長先生から、「今回の件で、理科嫌いにならないように生徒にどのように声かけされますか?」と聞かれたので、こう答えておきました。

 

「一生懸命勉強して、理解できるようになったのだから、今回不条理なバツがついたからと言って理科や、勉強については嫌いにならないでほしい。

 

嫌いになっていいのは、そういった不条理なバツをつける先生だけにして欲しい」と。

 

 

 

学校は、いつからこういった不条理を学ぶ場になってしまったのでしょうか。

 

 

 

先生が注意した内容を聞いていたかどうかを試すテストではなく、教科の内容そのものを理解したかどうかを問うテストを行ってほしいと強く思います。

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プロフィール


西尾 信章(Nobuaki Nishio)


個別学習のセルモ
日進西小学校前教室 塾長

愛知県立東山工業高校(現在の愛知総合工科高等学校)卒業後、日立製作所へ入社。1986年、日立内の日立京浜工業専門学院に通い、のちに東京大学へ留学。2000年に退職し、7年間マイクロソフトで働く。その後2回の転職を経て、2012年7月に「個別学習のセルモ」をオープンした。

 

趣味は吹奏楽
名東ウインドオーケストラ、Nisshin Wind Orchestraに所属し、トランペットを担当

 

他にも洋楽カラオケや、ゴスペル、英会話も大好き

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地域情報誌Sun+Go Clubに掲載している
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