保護者面談の中で何度か聞かれる質問があり、共有したほうがいいなと思ったご質問があります。
「部活って辞めてもいいんですか?」
この質問がでる背景には、中学の運動部の部活が想像以上にハードで中学に上がったばかりの体ができていない生徒には過酷すぎるという問題があります。
結果、家に帰るのがやっとで、宿題も勉強も手につかず、塾に行っても疲れてて何も考えられない状態だったりします。
そういう子どもの状態を見かねて保護者の方も部活を辞めたほうがいいんじゃないのかと思うのですが、その一方で、辞めたら内申に響くのではないか、今後の学校生活や、進学に悪影響があるのではないか、といった不安があるようです。
ご安心下さい、部活を辞めても何の問題も起こりません。
内申にも響かないし、推薦の条件は部活以外にも色々あるので、部活に拘る必要はありません。
以前中1で運動部に入った子が部活がハードで勉強する体力が残っていないという相談を受け、お子さん、保護者と話し合った結果、勉強を頑張るために部活を辞めるという選択をしました。
部活から開放された生徒は、これまで部活に使っていた時間に塾に来るようになり、塾でしっかり勉強した後、自宅でも課題を進めれるようになり、成績も伸び、上位で安定するようになりました。
もちろん、お子さんが楽しんでやってるのであれば、無理に辞めさせる必要はありません。
週に何度か部活を休む日を作るなどして無理をさせないのも一つの方法です。
塾を理由に部活を休むのが、一番差し障りがなくていいと思います。
大切なのは、辞めるという選択肢、休むという選択肢もあるということを知っていることです。
辞めてはいけないのでないか、休んではいけないのではないかと考えがちですが、部活はあくまで課外活動であり、中学生の本業は勉強であり、健康に楽しく過ごすことです。
無理をしてケガをする前に休むことのほうが大事であり、あまりにハードであれば思い切って辞めるという決断も必要かもしれません。
部活で体を壊してしまっては本末転倒です。
部活を指導いただく先生方も、スポーツや医療の専門家では無いので、保護者の方がお子さんの状況を毎日確認してあげる必要があるかと思います。
夏休みを乗り切れると、活動時間も短くなってくるし、体が慣れてくるので、随分楽になると思うので、それまでは、保護者の方は注意して見守ってあげてくださいね。