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意外に知らない 高校入試の話その2 工業・商業高校編

昨日に引き続き、意外に知らない 高校入試の話をお届けしたいと思います。

 

今日は、Part.2 工業・商業高校編です!

 

昨日のブログにコメントを頂きました!

 

中3男子の母です。今回の記事は特に工業系と商業系高校についても書かれていてとても参考になりました。
息子はまだ進路を決めかねているのですが、工業系は卒業後の進路選択の幅が広いので、視野に入れています。
より良い進学先のためにいろいろな角度からの情報がほしいなと思っています。

 

ありがとうございます!

 

自分が工業高校出身ということもあり、また、自塾の卒業生に商業高校へ進学した生徒も多いことから、工業・商業高校の情報は、他塾に比べると持っている方だと思っています。


さて、
工業・商業高校のお話をする前に一言。
いわゆる優等生タイプ(内申36以上、テストで上位1~2割に入れる生徒)は普通科から大学を目指しましょう。

 

一方、上記の優等生タイプではなく、成績も中くらい、高校受験だけでも大変なのに、大学受験なんて絶対無理!なんて考えてしまうような生徒は、今回のブログを読んで、工業・商業高校に興味を持つのもいいと思います。


なぜなら、成績が中位の生徒が、中位クラスの公立高校普通科へ進学すると、大学進学の際けっこう苦労することになります。

一方、同レベルの私立高校であれば、指定校推薦枠が多いので、大学進学が比較的容易になりますが、ご予算が・・・というご家庭が多いと思います。

 

そのいいところを2つ合わせたのが、公立の工業・商業高校です。


公立高校の費用で、私立高校並の指定校推薦枠があり、普通科に比べて大学進学も容易です。

あれ、工業・商業高校って、みんな就職するんじゃないの?と思うかもしれませんが、工業・商業高校について、意外に知られていないのが、進学率の高さです!

 

確かに、自分が工業高校を卒業した頃や、保護者の方が工業・商業高校を卒業した頃は、工業・商業高校を卒業=就職がほぼ全てでした。

 

しかし、現在では、商業高校のほぼ半数が、工業高校でも、1/3近くが進学を選んでいます。

進学先は、名城、中京、愛知、大同大、中部大、愛工大などの多くの私立大へ指定校推薦枠を持っています。

もちろん、就職先も、県内の大企業への就職が可能です。私の場合、日立製作所への就職だったのですが、もし、大学を卒業して日立を目指そうとしたら、当時だと国公立大学(もしくはトップレベルの私大)卒じゃないと難しかったと思うので、勉強嫌いだった自分にとっては、4年早く日立のような大企業に就職できたのは非常に大成功だったと思っています。

現在でも、学校にもよりますが、県下の大企業(トヨタGr、中電、東邦ガス、名鉄Gr、ブラザー、森村Gr など)への就職も可能です。

 

ただ、工業であれば、ものづくりやプログラミングなどの技術系に、商業であれば経理、販売、PCをつかった情報処理などに興味がないと、高校生活が辛いものになります。

逆に、英語や社会などが嫌いで、理数系が得意とか、技術でのものつくりが大好きとか、パソコンを使うのが大好きという生徒は、普通科だけでなく、工業・商業高校への進学も視野に入れてみてはいかがでしょうか。

高校3年間で多くの資格を手にして、自分はこんなに得意なことが多いんだ!って自信を持って社会に飛び出すことができますよ!

すでに、夏休みに学校見学会が盛んに行われていますが、まだ、秋の見学シーズンもありますので、ぜひ、自分の目で学校の雰囲気、勉強内容、将来の進学・就職先などを確認してきて下さい。

 

実は、工業・商業高校は、就職だけでなく、進学も有利な、オトクな学校だったんですよ!

 

プロフィール


西尾 信章(Nobuaki Nishio)


個別学習のセルモ
日進西小学校前教室 塾長

愛知県立東山工業高校(現在の愛知総合工科高等学校)卒業後、日立製作所へ入社。1986年、日立内の日立京浜工業専門学院に通い、のちに東京大学へ留学。2000年に退職し、7年間マイクロソフトで働く。その後2回の転職を経て、2012年7月に「個別学習のセルモ」をオープンした。

 

趣味は吹奏楽
名東ウインドオーケストラ、Nisshin Wind Orchestraに所属し、トランペットを担当

 

他にも洋楽カラオケや、ゴスペル、英会話も大好き

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