先日、高校に通う塾生から、「今度、高校にブルガリアから留学生が来ることになって、その子、ウチにホームステイすることになりました！」って連絡をもらいました。

 スゴイですね～！

なかなか、ホームステイの受け入れって勇気がいりますからね。

勉強家のお母さんなので、大変って思うより、面白そう、勉強になりそう！って思いのほうが勝ったんでしょう。

私も、この話を聴いた時、自分の知らない国についてふれることができる滅多にないチャンスなので、ぜひ、塾に連れてきてください！ってお願いしていました。

そして昨日、「ブルガリアからの留学生、塾に連れて行ってもいいですか？」とのメッセージが！

ちょうど、去年留学生との交流で飛躍的に英語が話せるようになっていた一つ上の先輩も勉強に来ていたので、高校生２人と留学生と自分で英会話の始まりです。

実は彼女、日本語もかなり上手で、ホストファミリーとしては英語の必要が殆どないんじゃないかと思うぐらいでした。

そのあたりから質問すると、「みんなの日本語」というベストセラーの日本語教材を使って、わずか３年で独学で日本語が話せるようになったとのこと。

いや～スゴイです。

彼女にとっては、ブルガリア語というロシア語に近い母国語があり、第２言語としての英語もネイティブなみです。

EUに加盟しているブルガリアなので、EU地域での人の流動を考えると、英語を使う機会も多いでしょうから、英語が上手なのは理解できます。

ただ、普段の生活には日本語は全く関係ないでしょうから、よほどの強い興味やモチベーションが無いとなかなか勉強も続かなかったのではないかと思います。

話を聞いてみると、本当に日本のことをいろいろ知りたいと強い興味をいだき続けていたようで、勉強ってそういう思いに支えられて続けられるものなんだなと改めて思いました。

そうそう、ネットに「ブルガリアはYesとNoの首の振り方が逆だよ」ってあったのが気になっていたので聞いてみたら本当に逆なんですね。

Yesと言う時は首を横に振り、Noと言う時は首を立てに振ります。

周りの国でもそんな国は無いそうで、ブルガリアだけの習慣だそうです。

ただ、それを知らない人が多いので、誰と話しているかでどちらのジェスチャーをするかを考えてやってますよって。

確かにそれまでの会話の中で、特に違和感を感じなかったので、上手にあわせてくれていたんですね。

生徒たちと面白いね～と関心していたら、彼女から、理由を教えてもらいました。

ブルガリアは、14世紀末～18世紀末まで、南に位置するオスマン・トルコの支配をうけていました。

その時代、敬虔なクリスチャンが多いブルガリア人に対し、イスラム教徒であるトルコの皇帝は改宗を迫ります。

それに対し、クリスチャンが命を取られないため、面従腹背で心と裏腹のジェスチャーをしたためだそうです。

その名残で、今でもYesと言う時は首を横に振り、Noと言う時は首を立てに振るのだそうです。

なるほど、数百年前の歴史が人々の習慣を変えてしまっていたわけですね。

こういった話が聞けるのが、異文化交流の面白いところでもあります。

Yes,Noのジェスチャーすら違う国があるって、なかなか想像出来ないですからね。

短時間でしたが、とても楽しい話が聞けました。

最後に彼女の夢を聞いたら、美しく素朴な自然に囲まれた田舎に育ったので、この美しい地球を守りたいって。

その素晴らしい志に感動したので、この本をプレゼントさせてもらいました。

1992年にリオで行われた世界環境サミットで、わずか12歳の少女が、世界のトップに向け「どうやって直すかわからないものを壊しつづけるのはもうやめてください！」と訴えた伝説のスピーチです。

この英語のスピーチに、日本語訳を加え、絵本にしたのが彼女にプレゼントした本になります。

一緒にこのスピーチを見たあと、私の思いをつたない英語で伝えました。

彼女の美しい自然を守りたいという思いを、ぜひ行動に移してほしい、そのために何をすべきか考えるためにも一生懸命勉強して欲しいと伝えたら、大きくYesとうなずいてくれました。

（Noの意味じゃなかったですよｗ）

2週間の滞在とのことなので、帰国する前にまた遊びに来てくれると嬉しいですね。

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