先週の木、金曜が期末テストだった日進西中学校では、昨日、今日と、答案が戻ってきています。

今回は、きちんと準備をした生徒は、5教科で20~30点近く合計点を上げていたりして、嬉しい報告を数多く聞けています。

そんな中で、中3生が理科の答案を見せてくれたとき、あれっと思ったところがありました。

中和の問題です。

化学式も、図の中に書いた模式図も、内容は合っているのにバツがついています。

これなんでバツか聞いた？と生徒に尋ねたら、なんと、H2Oの中の、"O"の文字が、Hより小さく、小文字に見えるのでバツなんだと。

確かに、Hに比べると、Oの大きさが小さいですが、だからと言って、小文字に見えるかというと、隣にある数字の２の小ささをと比べると明らかに大きく書いてあり、どう見ても大文字に見えます。

採点した先生は、Hより小さいというのを示すために補助線を引いていますが、小文字の大きさを示す中央の線が、Hの横線より上に書かれています。

ちょっと、主観が入りすぎていると思いますね。

実際、SNSで意見を聞いてみたところ、現役の理科の先生から、これでバツをつけるのはやりすぎだという意見を頂きましたし、仮に高校入試でバツをつけられないための注意喚起だとしても、-1点とかなら理解できるが、バツを付けるのはやりすぎではないかとのご意見もいただきました。

そうなんです、このバツになった2問は、両方とも配点が３点の問題だったので、２問バツになったことで、６点も減点されてしまいました。

こういった、内容と無関係な部分での減点は、勘弁して欲しいです。

例えば、中学２年で初めて元素記号を習った直後のテストなどで、元素記号を正しく書きましょうという問題であれば、こういった文字の大きさを厳密にチェックすることがあってもよいと思います。

しかし、今回の問題は、配点３点ということで、内容的にも難しい問題です。

単純な化学式を書く問題ではなく、複数の水溶液の中から、中和時に白い沈殿物のできる組み合わせを選んで、その化学式を答える問題なので、しっかり、教科書を読み込んだり、授業を聞いていないとそもそも、水溶液の組み合わせすらわからない問題です。

そこまでの問題に答えられた生徒に対して、この採点は無いです。

よく理解しているねと、褒めることはあっても、楊枝で重箱の隅をつつくような細かいチェックをする必要が全くない場面です。

さらに、内容に関係なく、誤読の可能性もない文字に対して、主観的な判断で大きさが小さいからと部分的な減点ではなく、理解していないという意味のバツをつける。

そんなことをされたら、理科が嫌いになってしまうかもしれません。

先生方にお願いです。

採点を甘くしろというつもりはありません。

でも、内容を理解している解答にバツを付けるのは考え直してもらいたいです。

どうしても、注意を喚起したいのであれば、減点という方法だってあると思います。

この年代の生徒は、こういった採点１つで、一気に気持ちが切れてしまうことだってあるので、今後は十分考えてもらえたら嬉しいです。

セルモ日進西小学校前教室の口コミ一覧です！

生徒、保護者のリアルな声が投稿されています！

こちらから、面談（体験授業）を申し込んで頂けると入塾後もれなくQuoカードがもらえます！

頂いた個人情報は、回答以外には利用いたしません。