普段、TVを見ないので、流行りには疎くなってしまいます。

そんな、流行りものから取り残された私でも、噂を耳にしたのがこのマンガ

「はたらく細胞」です。

人の体の隅々まで酸素を運び、二酸化炭素と受け取って肺に送り届ける赤血球。

ちなみに、マンガの中では、栄養分も運んでいましたが、栄養分は、血しょうと呼ばれる血液中の液体に解けて全身に届けられます。

細胞（赤血球）が運んでいるわけでは無いんですよね～

ま、血液という大きなくくりでは、間違っていないので、そのあたりは突っ込みすぎないほうがいいのかもしれませんね。

他に、細菌と戦う白血球の代表格である好中球や、好酸球・好塩基球、血小板、NK細胞、B細胞、T細胞、ヘルパーT細胞、マクロファージ、樹状細胞などなど、多くの免疫細胞らがでてきます。

これらの血液中の細胞を中心に擬人化し、それぞれの細胞の大きさや、役割に応じて、キャラクターを上手く割り当ててあります。

酸素を運ぶ赤血球には、いつも道に迷ってるドジな女の子キャラを、細菌と戦う好中球（白血球）には、クールなイケメン君を、さらにウイルスにやられた細胞などを殺すキラーT細胞には、軍隊風のマッチョな集団と、どんな役割なのか、一目でわかるようになっています。

実際学校で、免疫系の仕組みを習うのは、高校の生物の授業になるので、中学生が中心のウチには内容的には少し早いのですが、中学の理科でも、人間の体については学ぶので、関心を持ってもらうにはいいかなと思っています。

実際、中学生に読ませてみると、「おもしろい！」ってがっつり読み込んでくれますからね。

（これくらい教科書も読んでくれたら・・・）

真面目な話、細胞一つ一つを誰かが命令したり、ここに考えたりする能力などは無いにもかかわらず、体の中では、それぞれが、あたかも意思を持っているかの様に上手く機能しています。

マンガにもありますが、インフルエンザウイルスなどが体内に侵入すると、最初に対応するのは、好中球（白血球）ですが、同時にマクロファージなども攻撃に加わり、退治したウイルスから、抗原（どんなインフルエンザなのかの情報）をヘルパーT細胞経由でB細胞に提示します。

B細胞がその情報を元に抗体（ウイルスの増殖を無効化する物質）を大量生産するため、ウイルスの増殖がとまり、ウイルスに感染した細胞らは、キラーT細胞らに駆逐されます。

こうしたウイルスから身を護る仕組みを「免疫系」といいますが、これらの仕組みは、ホントよくできているんですよね。

それを擬人化したマンガで描いてあるので、言葉で読むとよくわからない免疫系の仕組みが、中学生でも理解できてしまうようになります。

せっかくのいいマンガなので、これを読んだことで、人体の不思議についてとか、自分の体で何がおきているのかとかに興味を持ってもらえると嬉しいなと思っています。

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