今朝早くに北海道で震度７の地震がありましたね。

朝のニュースでは、北海道全域での停電ときいて、そんなにひどかったのかと驚きました。

しかし、情報を集めてみると、震源近くにある「苫東厚真火力発電所」が地震の影響で即発電を停止、この発電所が、昨夜の北海道の電力の約半分を発電していたことで、一気に発電と、消費の電力のバランスが崩れて、他の火力発電所に負荷がかかる状態になり、自動で次々と火力発電所が停止し、全道での停電となったようです。

しかし、あの広い北海道の電力の約半分が１箇所の発電所で発電されていたことに驚きました。

確かに、土地は広いですが、人口や工場などが少ないので、電力需要は、中部電力の１/４程度しかないですから、それほど発電所が多くいるわけでは無いのは理解できます。

ただ、電気という生活を支える基盤が、発電所１箇所に寄りかかっているというのは、バランスがわるいですよね。

このニュースを聞いたときに、浮かんだ言葉が、「インフラの脆弱性」です。

インフラとは、「インフラストラクチャー（infrastructure）」の略語です。

産業活動や社会生活を行うための土台となる施設が「インフラ」で、具体的には「道路」、「上下水道」、「電力網」「通信網」などの設備の事をさします。

脆弱性（ぜいじゃくせい）とは、もろく弱い様子、性質をいいます。

「インフラの脆弱性」とは、産業活動や社会生活を行うための土台となる施設がどれくらいもろく、弱い性質をもっているかを表す言葉ですね。

インフラのような大事なものには、脆弱性があってはならないのが基本です。

そのために、設備を二重化したり、もしものために、バックアップを用意したり、予防保守をしたりと脆弱性をなくす工夫がされています。

しかし、今回は、巨大な地震が発電施設の近くで発生したという不運はあったものの、その発電施設に発電を頼りすぎていたため、全道停電という大きなトラブルに発展してしまいました。

また、おとといは、海上空港である関西国際空港の高潮に対する脆弱性が露呈してしまいました。

堤防などをかさ上げして対策をしていたものの、想定を超えた高潮に、機能が麻痺してしまいました。

同じ海上空港のセントレアは、伊勢湾台風クラスの高潮がきても大丈夫なようにあらかじめ護岸を高く作ってありますし、排水能力を強化するなど、万一高潮が護岸を超えてきても被害が最小になるように準備をしているようです。

人間も同じで、完ぺきな人はいません。

どこかに、弱さや、もろさを持っているものです。

そういった弱さ、もろさは、なかなか無くすことはできません。

でも、自分の弱さ、もろさを自覚していれば、備えることはできます。

本番でミスをしてしまう弱さがあったとしても。それを自覚していれば、必ず見直すなど、ミスをしないための工夫をすることで、ミスを最小限に食い止めることができます。

普段の勉強の中で、自分の弱点を見つけておき、どうしたら、影響を少なくできるかを考えておくことも大切なことだと思います。

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