中学生が英語の演習で英作文をしているとき、こんな質問がよくあります。

「先生、～を見るってsee ？  watch？　どっちですか？」

特に、中１～中２にかけて、日本語の意味と、英語の単語を１つ１つ繋げようとしている生徒だと、見る＝see 、 見る＝Watch　ってやっているので、あれ？見るって２つも単語がある～ってなりますね。

で、英作文を作るとき、例えば、「昨日TVを見ました」という英文を作ろうとした時に、

～を見るってsee ？  watch？　どっちですか？って質問になるんですよね。

そんな質問がでてきたときは、英語の単語についていろいろ考えるチャンスだと思って、生徒にはこちらの本を見せてあげます。

日本で英語の指導をしてるデイビッド・セインさんが書かれてる本で、前置詞、動詞、形容詞・副詞

、冠詞、時制・仮定法などに分かれていて、それぞれ、ネイティブはこう使う！というのがマンガやイラストで、わかりやすく上手に解説されています。

ネイティブが単語をどう選んでいるか、その単語を聞いてどう感じるかが、ちょっとコミカルにかかれているので、似てるけど、ニュアンスが違う単語を選んだ時、ネイティブがどんな反応を示すか、よくわかります。

see　の持つイメージは、自然に眼に飛び込んでくる景色などを見る感じ。

watch　　の持つイメージは、動きのあるものをじっと見る感じ。

ついでに、look at 　の持つイメージは、絵や写真など、動かないものを瞬間的に見る感じです。

なので、冒頭の質問、「昨日TVを見ました」という英文は、

I watched TV yesterday.　となります。

TVは、画面の中が動き回るので、それをじっと見る、まさにwatchの持つイメージそのものです。

他にも、虫を観察したり、球技などでライン際できわどい時、「Watch!!」なんて叫ぶのも、このイメージです。

一方のsee　は、かってに眼に飛び込んでくるイメージなので、I saw a beautiful view.(私は美しい景色を見ました)というと、思いがけずきれいな景色が眼に飛び込んできて、感動してる雰囲気まで、伝わってきますね。

本の中のイラストだとこんな感じで紹介されています。

こういった感じで、動詞だと３９の似た動詞の違いについて説明されています。

主なところでは、

言う　：　tell と　say　　　（だれかに）伝える　／　単になにかを言う

話す　：　talk  と　speak　　会話する　／　話す（言葉を出す）

聞く　：　hear  と　listen to　（勝手に）耳に入ってくる　／　（注意して）耳を傾ける

こういった、日本語の訳だと同じものになるけど、イメージやニュアンスが違う単語を説明するのって、言葉だけではなかなか説明が難しいですが、本を読むと、マンガやイラストでとてもわかり易く書いてあります。

英語が難しいと感じている方は、まずこういった本で、英語の単語の持つイメージを理解する様にしましょう。

多くの訳を、一つ一つ覚えるのではなく、この単語はこのイメージがあるからこんな意味になるのか～って思えるようになると、英単語を覚えるのが楽しくなりますよ。

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