昨日ご紹介した速さの記事、速さの計算に苦労していた中3生に読んでもらいました。

陸上部に所属する彼に、速さについて一通り昨日の記事を読んでもらい、理解できたところで、「自分の速さを計算してみよう！」と提案してみました。

陸上部のメンバーは、普段、タイムで自分と他人の速さを比べていますが、これは昨日のBlogでも紹介したとおり、数学、理科では使わない速さの比べ方です。

そこで、彼の50m走のタイムから、自分の秒速、分速、時速を計算してもらいました。

50mを6秒４で走るそうなので、秒速に直してもらいます。

秒速は、どんな速さだったっけ？「単位時間に移動する距離」だよね。

秒速であれば、１秒あたりに進める距離だったから、どう計算すればいいか考えてみて。

「１秒に走る距離を求めればいいから、50mを6秒４で割ればいい！」

50ｍ　÷6秒4　＝　7.8ｍ/ｓだ！

じゃ、それを分速に直してみよう。

1秒で、7.8ｍ進める人は、1分（60秒）だとどれくらい進める？

1分が60秒だから、60倍だ！

じゃ、式は　7.8m/s　×　60　＝　468　m/min　

50ｍ走のスピードのまま走ったら、1分で468ｍも進めるね！

最後に時速にするには、もうわかるよね。

468m/min　×　60　＝28,080　ｍ/ｈ

う～ん、数字が大きすぎて分かりづらいね。どうしよう。

メートルをキロメートルに変更して、時速○Km/ｈという見慣れた数字に変えよう。

１Km が　1000ｍだから・・・

28Km/ｈ !!

と言った流れで、彼の50ｍ走のタイムの時、約28km/hのスピードで走っている事がわかりました。（厳密には、トップスピードはもう少し早いと思いますが・・・）

この図は、ウサイン・ボルト選手のトップスピードがどれくらい速いかを絵で表したものです。

彼のトップスピードが、28Km/hということで、ボルトや、オリンピック選手の速さとの違いがタイムではなく時速で比べられて、わかりやすくなりました。

時速で表してあると、車などと比べることができます。

町中をゆっくり走る車は、だいたい時速30km/h程度ですから、彼のトップスピードはゆっくり走る車波の速度だということになります。

じゃ、こんどは、この速度を維持したまま、もしフルマラソンを走れたら、どんな記録になるかなと計算してもらいました。

距離、42.195ｋｍ　時速28Km/ｈ　同計算すればいいか、考えてもらいます。

1時間で28ｋｍ走れる　何倍したら（何時間で）　42.195Kmになるか。

42.195Km　を28Km/ｈで割ればいい！

42.195Km　÷　28Km/ｈ　＝1.5時間　（1時間30分）！

おお2時間を切って世界記録だ～～！

って、そりゃ、50m走るスピードのままフルマラソンを走れる人はいませんからね（笑）

こんな会話を通じて、速さの計算が苦手だった彼は、すっかり、自信を持って速さの計算ができるように変わってくれました。

そう言えば、昨日もみっちり塾で訓練してたせいか、今日の理科の授業で、理科の先生に、「わかった塾長！」って叫んで不思議な顔されたそうです（笑）

私にとっては、嬉しいエピソードですが、本人は恥ずかしかったでしょうね（笑）

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