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明日はいよいよ本番です! 曲を聴くだけで、オペラのワンシーンが思い浮かぶような演奏をしたいですね!

明日は、いよいよ、名東ウインドオーケストラ 第21回定期演奏会です!

 

 

今回の中では、1曲目にお送りする リヒャルト・シュトラウス作曲 歌劇『ばらの騎士』組曲が、お気に入りです。

 

 

後でご紹介する稲垣先生のメッセージともダブりますが、この曲は、3時間近いオペラを25分ほどにまとめており、ほぼストーリー通りに曲が進行していきます。

 

 

主人公の青年貴族オクタヴィアンを表す動機(モチーフ)と、元帥夫人マルシャリンを表す動機(モチーフ)が、冒頭から情熱的に絡み合うさまは、オペラの舞台では演じられていない、夜の営みを音楽だけで表現しています。

 

 

また、オクタヴィアンが、ばらの騎士として、若き娘ゾフィーに銀のばらを送るシーンでは、ファンファーレとともに現れるオクタヴィアン、その姿に一目惚れするゾフィー、ばらの香り、などが美しいモチーフで紡がれていきます。

 

また、ドタバタ劇の最中に流れるワルツも、このオペラの魅力の一つですね。

 

 

これら、すばらしいオペラを、今回は曲だけで表現することになります。

 

難しいですが、聴かれている方の中に、こんなオペラのワンシーンが浮かぶような演奏を目指したいですね。

 

 

 

本番を直前に控えて、首席指揮者の稲垣先生が、SNSでステキなメッセージを披露されていたので、こちらでもご紹介させていただきます。

 

 

僕が首席指揮者を務める名古屋の名東ウインドオーケストラ。この楽団を一言で表すなら、『ガチ』この言葉以外ないでしょう!

 

この『ガチ』な名東ウインドオーケストラは昨年の第20回定期で、C.Tスミスの超難曲三曲を取り上げ、ヴィルトゥオーゾな吹奏楽団としての偉業を打ち立てました。

そして今回の第21回定期では全曲アレンジ曲のプログラムに挑戦します!

 

 

まずはなんと言っても交響組曲『シェヘラザード 』

 

 

この曲を吹奏楽で演奏する場合、どうしてもシェヘラザード のテーマを演奏するヴァイオリンソロが問題になります。

 

音域の広いソロを1つの管楽器に移す事は不可能で、通常サックス群などの複数奏者が演奏して音域をカバーするアレンジが多いと思います。

 

そして、弦楽器特有のアルペジオや重音、ハーモニクス奏法を管楽器で演奏する事の困難さ、効果のなさ。

 

この問題を解決する事なしにこの曲は演奏出来ないと思います。

 

 

そこで今回は名古屋のヴァイオリ二スト平光真彌さんをソリスト兼コンマスに迎えて演奏する事にしました。

 

このヴァイオリンソロを吹奏楽と融合させてシェヘラザード を演奏するという構想は、僕が高校生の時から考えていた事でしたが、今回初めて取り組んでみて、ソロは勿論、トゥッティに至るまで絶大な効果がある事が分かりました。

 

視覚的に捉えやすいボウイングによって吹奏楽器のブレスの使い方まで整い、またコンマスの強力なリードによって音楽自体が1つ上のステージに容易く上がっているような感覚になります。

 

さらには多数の管楽器を使用して元々色彩感の強い吹奏楽の響きに、ヴァイオリンを合わせる事で本来のオーケストラや吹奏楽のみでは表現できない音色を聴いて頂けると思います。

 

ヴァイオリンと吹奏楽の融合、必聴です!

 

 

 

 

プログラム前半には、

歌劇『ばらの騎士』組曲

歌劇『ローエングリン』よりエルザの大聖堂への行進

を取り上げます。

 

 

『ばらの騎士』は言わずと知れた超有名オペラですが、組曲版も管弦楽作品として大変優れた作品です。

 

リヒャルト・シュトラウスの精緻なオーケストレーションを極力変更する事なく、自然に各曲を連結した上で、魅力的なコーダが付け足されて曲を閉じます。

 

各動機を丁寧に表現してオペラの場面を想像出来るような演奏にする為、細心の注意を払って吹奏楽にアレンジ、演奏しています。

 

30年ほど前に、カール・ヤイトラー指揮、ウィーン国立音楽大学吹奏楽団の演奏で聴いたウインナワルツやポルカの演奏。本来弦楽器の奏法が元になっている演奏様式の吹奏楽器での表現。

 

その後ウィーンに行くたびに触れたワルツの演奏やホーフブルクでのバルに参加した事などいろいろな思いが駆け巡るウインナワルツ。

 

僕たち日本人にはとても難しい事ですが、たとえ物真似でもそれを極限まで突き詰めて音楽として味わえる所まで行ければと思っています。

 

また序奏部分でのオクタヴィアンとマルシャリンの情熱的な絡み。

本来のオペラでも幕が上がる前に音楽のみでその夜の営みを想像させるのですが、大人の吹奏楽団らしくエロティシズムの表現にもこだわって演奏します。

 

『ローエングリン』のエルザは吹奏楽での演奏は定番です。

 

ワーグナーのオーケストレーションそのものが木管楽器に重きを置いていて、曲の前半はワーグナーのオリジナルでそのまま演奏出来てしまうほどです。

吹奏楽のアレンジでは後半に登場する男性合唱をうまく金管楽器に置き換えていますが、今回は合唱部分にオルガンを加えてより合唱の効果を高めるようにして演奏します。

 

昨年よりさらに進化して次のステージに進む名東ウインドオーケストラ。

招待券をご用意できますので是非聴きにいらして下さい。

 

 

チケットご希望の方は、画面下のフォームから、必要枚数、受取方法(本番当日受付に取り置き・塾で引き取りなど)を記入の上お送りくださいね

 

 

こうして、仕事だけでなく、趣味も本気で楽しむ大人の背中を生徒たちにも見せてあげたいですしね。

 

チケット希望の方はこちらから!

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プロフィール


西尾 信章(Nobuaki Nishio)


個別学習のセルモ
日進西小学校前教室 塾長

愛知県立東山工業高校(現在の愛知総合工科高等学校)卒業後、日立製作所へ入社。1986年、日立内の日立京浜工業専門学院に通い、のちに東京大学へ留学。2000年に退職し、7年間マイクロソフトで働く。その後2回の転職を経て、2012年7月に「個別学習のセルモ」をオープンした。

 

趣味は吹奏楽
名東ウインドオーケストラ、Nisshin Wind Orchestraに所属し、トランペットを担当

 

他にも洋楽カラオケや、ゴスペル、英会話も大好き

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